スキップしてメイン コンテンツに移動

実家じまい


実家じまいを決めてから1年3ヶ月、ようやく家の中の全てのモノが片付き、
夕方に鍵を返却、さよならしました。

丁度56年前の5月に当時新築の団地に入居、私はまだ生まれていなくて母のお腹の中でした。
狭い1部屋のアパートから3部屋ある新居に引っ越し、小さかった姉も兄も大喜びで部屋中を駆け回っていたそうです。

私が20代後半から一人暮らしを始めてからは、この家は父と母の二人で、
母が亡くなってから父は10年間一人暮らしを続けました。

昭和一桁世代、とにかくモノを捨てない、、
そして家のモノだけでなく、自営業をしていた頃の備品(オフィス1室分!)、母の大量の遺品にも10年間一つも手を付けず(服の山とタンス)、
古団地の、今となっては狭いといわれる3Kの部屋によくぞこれだけ収まってました。

昨年、父がバリアフリー仕様の住居に移ることになって以降、
片付けるモノの多さに途方に暮れながら、介護をしながらの片付け、春・夏・秋・冬そして父が天国に旅立ち春が来て、
最後は便利屋さんにお願いして、やっと室内空にすることが出来ました。

退去日の今日、最後の掃除機かけと床拭きをして、写真撮影。
キッチンは入居した時から取り替えることなく使い続けていたので、昭和の空気感むんむんです。
家族全員で暮らしていた頃の記憶が一気に蘇りました。

退去後は室内大改修し、最新の設備になることでしょう。
もう二度とこの部屋には戻って来れないと思うと寂しいですが、前を向くのみです。